こんにちは!GGバリ島現地スタッフのきな子です。
前々回、前回に引き続きバリ島中部、ウブド王宮の大火葬式「プレボン」をお届けします。
前々回と前回のはこちら↓
http://www.globalgate.asia/baliinfo/wp/archives/1997
http://www.globalgate.asia/baliinfo/wp/archives/2016
火葬場である「プラダラムプリ・プリアタン・ウブド」に到着してからもまだまだ儀式が続きます。
その前にルンブー(牛の棺)を定位置に設置するため、また人ごみの中を黒牛さんは進みます。
そしてそして、バデやルンブーが火葬場に到着した時点で王族関係者の一部は海へ。
最後に灰を海に流すのでその仕度の為、先入したそうです。も~病人が出てもおかしくない忙しさ。
もちろんガムラン隊の皆さんはパレードの後もココで音を欠かす事なく演奏を続けています。
重機も出動し、ルンブーを台の上に乗せますよ~。
さすが、王族経営のホテル、ピタマハグループ。
重機もピタマハ・チャンプアン・ホテルのものですね。
ルンブーが定位置いすっぽりはまった途端、バリス(戦士)の踊りが始まりました。
も~カメラの数が凄い!押される押される。
ルンブーの台の上には王族の皆様方。
バリスダンスを眺めつつ、その間も火葬への作業と儀式は続いています。
おっ!バデ(塔)から棺が急なスロープを使い下ろされてきていますよ。
棺はバデからルンブーへ移されるのですが、ルンブーの背中を切ってそこにご遺体を入れるんです。
そして火がつけられるまで、親族の方々と最後のお別れとなります。
バリス隊の皆さんお疲れさまでした~。
彼らも王宮からココまでパレードに参加し、最後の仕事を終えた感じです。
ふと周りを見渡したら、ひとり静かに祈るマンクー(お坊さん)。
大人気ウブドの王様!
彼を見つけると色んな人が写真を求めにやってきていました。
相当お疲れかと思いますがこの笑顔、流石です!
もちろん消防車も待機。
その上にはなんと~野次馬にカメラマンそして報道の方も~。
そう、この夜はバリはともかく、インドネシアのニュースでこの「プレボン」の事がガンガン流れていましたよ。
えっ!おね~さん…。
そそそそそれ、バデに付いていた飾りの虎さん…。
バデが火葬場に入ると子供達がよくその飾り物をおもちゃとして投げたり持ち帰ったりはよく見かけましたが、大人がー!
それも人ごみで椅子代わりとは、強者です。
さて、鉄板もルンブーの足下に立てられ準備万端。
火が放たれましたよ~!!
おぉーーー!!火がどんどん大きくなっていっています。
あっという間に炎に包まれたルンブー。
黒煙と共に天高く登っていっているんでしょうね、ルンブーと亡くなられたお婆さん。
それにしてもこの距離でもあっつーーーい!
この日の為に1ヶ月以上も前から作られたルンブーもあっという間に骨組みだけに。
外国人には手の込んだ芸術品がーーー!っと思いますよね、きっと。
ちょうどプレボンのタイミングにバリに居てよかったですね~。
ほんと、そんなツーリストの方々ラッキーですよ。
こんな豪華で巨大なプレボンなかなか見られませんから。
留学生の方々も見られましたか~?
もう顔だけになってしまったルンブー。
消防車からの放水も始まり、見学者達逃げる逃げる。
でも、楽しそうです。
ずーっと口を開けて見ているおじいさん。
何か思うことでもあるんでしょうか?
鎮火させつつも燃やさないといけない部分をまたガスバーナーでボーボーと燃やします。
それは火葬屋さんのお仕事。
左のお兄さんは火を扱い、右の人はルンブーを棒でドンドン崩していっています。
火を自由に扱う男、カッコイー!
も~こんな状態になると見学者も半分以下に。
30分もかからず点火からあっという間。
あれっ、さっきの口を開けて見ていたおじいさん、火葬屋さんだったんですね~。
背中に「移動火葬屋」と電話番号までも。
それは見るでしょ~、じーっと。
火葬場にある建物の中にもガムラン隊がいました。
この頃から雨がポツポツ。
バリ島では火葬式の時は雨が降らないと言われていて、今までなんどか見学していますが、パレードの時に雨にあたったことがありませんでした。がっ、今回火が鎮火するぐらいになると雨が。
不思議ですね。
王族関係者の仕事はまだまだ続きます。
これから海に灰を流しに行き、その後の儀式もありますからね。
本当にバリ島パワーとウブドのチームワークを改めて実感しました。
これぞ「ザ・バリ」。感無量です。
See you♥
★蛇足★
そりゃ~7時間近くプレボンの追っかけしてたら焼けるわ。
葬式焼けなんて…聞いた事なーーーーい!